2015年7月18日土曜日

見つけて、夏のジョウビタキ!

 日本では本来冬にしか見られないジョウビタキですが、ここ数年にわたる調査の結果、渡らずに、長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳周辺で、継続的に繁殖していることが判明し、今後繁殖地域の拡大が予想されます。見つかった巣はすべてリゾート地や別荘地の建物などの人工物に造られていました。
 この夏も元気なヒナが巣立っています。ヒナの体は斑模様ですが、尾は短くて
もオレンジ色で、翼の白い斑も見えます。皆さんの周囲にも「ジッ、ジッ」と鳴
いて餌をねだっているヒナの姿が見られるかもしれません。家の周辺で餌をくわ
えた親鳥を見かけるかもしれません。高い樹の天辺などで囀る雄の声が聞かれる
かもしれません。
 今後、八ヶ岳周辺以外にも繁殖地が拡大する可能性があります。皆さまと一緒
に変化を追跡したいと考えております。



 夏のジョウビタキを見かけたら、ぜひ当会の「見つけて渡り鳥」への投稿をお願い致します。

可愛いジョウビタキの雛の写真は、日本野鳥の会諏訪のHPで見ることが出来ます。
http://homepage2.nifty.com/wbsuwa/redstart.html

(日本野鳥の会諏訪 林正敏・山路公紀)