2015年12月10日木曜日

特定外来生物 カナダガン根絶 


 我が国においては、昭和60年(1985年)に初めて静岡県富士宮市で2羽が確認され、その後、富士五湖周辺に定着しました。そして、25年後の平成22年(2010年)には、関東地方で約100羽に達しました。そのため、平成22年(2010年)より、カナダガン調査グループ(※)が主体となって、地元関係者等と協力しながら防除が進められてきました。防除手法は、成鳥の「捕獲」及び「擬卵交換」による増殖抑制を中心に行われました。 これらの防除活動により、平成26年(2014年)までに71羽、卵150個以上の防除が実施されました。

※カナダガン調査グループ:日本野鳥の会神奈川支部、神奈川県立生命の星・地球博物館、かながわ野生動物サポートネットワーク、地域自然財産研究所からの有志メンバーで構成

環境省の報道http://www.env.go.jp/press/101789.html


 カナダガンは北米原産の大型のガンで、繁殖率が高い。関東地方を中心に各地に定着。鑑賞目的で輸入された個体が野生化したことが始まりとみられる。在来のガンとの交雑や稲の食害が懸念され、14年に特定外来生物に指定された。

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